
「定年後も働きたい」という60代が急増
「人生100年時代」と言われる昨今。
長年、会社や企業のために頑張って40年近く働いてきた人たちでも、定年までで人生の60~65年が経過しています。
この時期になれば、「定活(定年後の活動)」つまり定年後の30年から40年のことを考えても当然です。
定活を40代で考える人もいれば、50代や60歳定年寸前で始める人がいます。
今まで40年近くしっかりと働いてきた人たち。
その後の30~40年の人生のうち、できる限り働いていたい、充実していたいという人が急増しています。
これは、定年する時期と言われる60代、70代でも働きたいという人が増えているということです。
定年後に仕事を続けるためには
とはいえ、定年後も働きたいという人でも、気力も体力も定活前の30~40代と変わらないわけではありません。
記憶力も悪くなったり、体力や視力も落ちてきたり。
でも、今まで続けてきた人にはわかるはずです。
大切なのは、続けていくということ。
続けるために大切なポイントは「目標」。

まずは、「目標」
続けるために最初にできることは、「目標」を立てることです。
目標がないなら、すぐに迷いはじめます。
これは、会話やコミュニケーション、料理や買いもの、旅行など、毎日の生活の全てに必要なことでしょう。
行き当たりばったりの定年暮らし、老後生活を送ることになってしまいます。
仕事をするなら、より一層目標は大切です。
30代や40代の活力に溢れて、仕事も遊びも自由にできる頃とは異なるので、無計画はお勧めできません。
「収入を得なければいけない」「家族を養わなければいけない」という状況であればなおのこと。
疲れて無駄な時間を過ごすのは、年齢的にもとてももったいないと感じます。
何でも良いというのは、語弊があるかもしれません。
しかし、仕事を続ける、またはまた初めてみるために目標は欠かせません。
仕事をするきっかけは、人さまざまです。
・家族や社員のためにも働きたい
・借金があるから働かなきゃいけない
・年金だけでは将来不安
・まだまだできることがると思う
・仕事をしていない自分が想像できない
・好きなことだからやっていたい
・楽しいから続けていたい
こうしたきっかけを「目標」に変えてみましょう。
目標を立てるのは、筋肉を訓練するアスリートのトレーニングと同じ。
闇雲に走ったり筋トレしたりしても、本当に必要な筋力がつくとは限らないからです。
必要なトレーニングをしっかりと行うこと、つまり本番で勝つためにはトレーニングをするための「目標」が必要なのです。
定年までしっかりと働いてきたという人は、プロのアスリートと同じ。
「目標」が欠かせません。
もう少し加えると、「定年後に働きたい」という目標は、働き始めることで達成されてしまいます。
そのため、「定年後に〇〇をして働きたい」という明確な目標を立てることは大切です。
明確な目標があれば、働くためのきっかけから離れていくことがないので、達成感が数倍違います。
目標があればシニアの方が働きやすい
仕事の本質をよく知らない若手社員よりも、シニアクラスの定年間近の人は、仕事も社会もよく知っているもの。
そうした経験が生かせるのは、経験を持つ人にしかできないことです。
高齢になってからも仕事をするのであれば、スキルや能力があるからできるものでもありません。
今までと異なる環境や全く違う仕事ということも起こりえるシニアの仕事。
そのためにも、スキルや能力よりも目標が大切です。
でも、それだけではありません。
目標を見ていかなければならないときに、
落ち込んで下ばかり向いているわけにはいかないので、気力やモチベーションを維持することも大切。
ときには、折れそうになったりやっぱり難しかったかなと思ったり。
人間誰でも弱さを持っているので、こればかりは否定できる人はいないかもしれません。
しかし、今まで仕事をしてきた、続けてこられたという経験は、目標を達成しやすいことが多いもの。
経験の少ない若い人には難しいことでも、経験を持つシニアが頑張っていけるということもあるからです。

目標もさまざま。
経験もさまざま。
失敗もさまざま。
成功もさまざまです。
つまり、持っている経験が人それぞれ異なっているように、定年後の仕事やライフスタイルも「十人十色」。
持ち合わせている経験も異なれば、失敗する内容や原因も異なります。
若手社員として頑張っていた頃には、似たり寄ったりの経験で比較対象になることがあります。
しかし、定年間近のシニア社員になると、人生経験にも幅や深さが異なります。
そのため、目標の段階から他の人と比較することも少ないわけですから、自由に進んでいくことができます。
定年後の方が、勤め人だった頃よりも自由に働けるのかもしれません。
次回:目標を立てるためのおすすめ3カ条